自由への逃走
自分の好きな曲に、「Funny Bunny」といthe pillowsの曲があって、
もうメロディー、アレンジ、歌詞も最高なんです。
この中の歌詞に
「キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた」
ってのがあって、そうだよ。自分で切り開いたんだよ!
って基本、思うんだけれど、
ちょいちょい、その「夢」というのは、
果たして何でもありなのだろうか。
ちょっと困るような「夢」もあるんじゃない、
なんて考えが顔をだすのです。
で、やっと読み終わったエーリッヒ・フロム氏の「自由からの逃走」の中で
見つけた一文。ここでは「夢」じゃなくて「理想」となっていますが、
(ファシストも一つの「理想」を持っている、とした前置きから)
「われわれは真の理想と仮想の理想とのちがいを認識しなければならない。
それはちょうど真実と虚偽のちがいと同じように根本的な差異である。
真の理想にはすべて一つの共通したものがある。
すなわちそれらは、まだ実現されていないとしても、
個人の成長と幸福という目標にとって
のぞましいものを求めようとする欲求を表現している」
というのを見つけ、
少し自分のなかで「うんうんそうだよね」と一人で納得しているところ。
- 作者: エーリッヒ・フロム,日高六郎
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