職人の魂、の巻

「宮大工 西岡常一の遺言」(山崎佑次氏・著)読了。
西岡氏は、法隆寺薬師寺の修理、復興に尽力した棟梁さん。
木を、道具を、建築を知り尽くした人。
この人がいかに古代建築と向き合い、また人を育ててきたか、
また育てられてきたかが書いてあります。
いや〜、まさに「人物」です。


本の最後、西岡氏が亡くなったところから著者は突然、戦後民主主義
とかを比較しだし、氏は「美しいニッポン」を体現する人であった、
みたいなことを主張しはじめる。てやんでぃ、そんな枠にはめるなよ。
と思ったりする。


ぜひ、奈良を訪れた際は、棟梁や職人さんたちの魂が
詰まった、法隆寺薬師寺の美しさを見て感じてくださいませ。



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