談志半生命からがら、の巻

夢三夜、立川談志の回を見に行く。
最初はいつものジョーク集。ガマの脂〜シアトル、ソウル編。テレビでは放送不可な、きわどいネタのオンパレードに場内の空気がガンガン暖まっていく。中入りを挟んで後半は「つるつる」。ぶっちゃけ、あんまりこの話好きじゃない。だって一八がかわいそうじゃない。夜の2時に5分でも遅れたら縁がなかったと思ってお互いあきらめようっていうお梅ちゃんも、なにもそこまでって思うけど、大将に無理矢理つきあわされて、昼過ぎ目が覚めて「井戸替えの夢を見ました」って、なんだか寂しいし。北村薫は「大将の若さへの嫉妬」と言って大将を弁護(?)したけど、それでもあんまり。だからあんまり好きじゃないけど、あれあれ、なんか様子が違うよ。大将が「俺が謝ってやるよ。きっとうまくいくよ」なんて言ってくれている。もしかしたら上手くいってくれるかも、なんて含みを残して優しく終わった。談志流の独自の解釈だって。きっとこんな甘っちょろい理由からそうしたんじゃないだろうけど、なんだかうれしい「つるつる」が聴けて幸せな高座でした。