こんなこともあるんだね〜、の巻

 ブーニンのピアノリサイタルを見に久留米市の石橋文化ホールへ。主催が活水女子大OB会みたいなので、着飾ったおばちゃんがズラリ。

 さてさて、いよいよ時間になり、客電がおちてブーニン登場。大きな拍手。椅子に腰掛け、鍵盤をボロロン♪ と、なんだか様子が変。明らかにミスタッチが多い。あらあら、と思ってる間に曲の中盤(というか、ほとんど始まり)で演奏を止めてしまった。「アイムソーリー」とひっこむブーちゃん。

 「5分間の休憩をいただきます」というアナウンスで、5分後に再び登場。曲の途中から弾き始め、あっちこっちとミスをしながらやっとこさ終了。聴いてるこっちがドキドキするくらい危なっかしい演奏だった。またひっこんじゃうブーちゃん。

 主催者が出てきて「体調が悪い」と説明。その後ブーちゃんが奥さんと出てきて事の次第を話し始めた。なんでも、昨日ソビエトにいる、親代わりとなって育ててくれた叔母(伯母?)が危篤だという連絡が入って、自分は亡命した身だから行くわけにもいかず、もう演奏どころではないとうところらしい。

 結局、1曲(0.5曲?)演奏したところでリサイタル終了。いや〜、こんなことってあるんだね〜。