生志凱旋、の巻

4日の興奮もさめやらぬ中、
5日は落語。
筑紫野市文化会館でおこなわれた、
立川生志、真打昇進ふるさと凱旋公演に行ってきました。
そう、生志さんは筑紫野市出身。
真打ち昇進してからは、初のふるさと公演ということで、
お客さんは超満員です。


満場の拍手で迎えられた生志さん、
春先に大病を煩ったということで、病院で起こったドタバタを
さっそくネタにして、ドッカンドッカン笑いをとってました。
そして演ったのが「寿限無」。
今回、会場には生志さんのお母さんが来ていらっしゃって、
病気のときとても心配してくれて、
その親の子どもを愛する気持ちというところから
この噺を選んだのかもしれません。


次に登場したのが春風亭昇太師匠。
「黄色」と「紫」、「バカ」と「腹黒」の間に挟まれて大変!
と、笑点に出演するきっかけからこれまでのエピソードを
重ねて、これまたドッカンドッカンと笑いを巻き起こしました。
こういうとこでの昇太師匠の切れ味は鋭い。
で、そっから「ストレスの海」へ。
とにかく爆笑噺なもんで、
ず〜っとげらげら笑いっぱなしでした。


中入り後、なんと2人の対談。
故・春風亭柳昇師匠のほのぼのとした
エピソードなんかもあって、思わず嬉しくなっちゃいました。


三増紋ノ助さんの曲独楽を見るのは2回目ですが、
日本刀の刃の上で回したり、細い棒の上で回したり、
ドキドキもんです。


さて、最後にもう一噺。
くず屋さんが2人の正直侍の間で右往左往する「井戸の茶碗」。


出身が福岡ということもあって、生志さんを見る機会は
わりと多いのですが、僕なんぞが言うのもなんなんですが、
これはラッキーなことだと思ってます。
これから更に味わいが増してきて、
大店の隠居なんて枯れてていい感じで演じてくれるようになるのも
楽しみです。


噺が終わり、客出しのお囃子がなっても、生志さんは
ずっと高座からお客さんが出るのを見送ってました。
談志師匠も、昔同じようにずっと見送ってたのを思い出しました。
ちゃんと受け継がれていっています。