躍らされたワタシ、の巻

endoh-sun2009-07-14

いよいよ福岡でも始まった「国宝阿修羅展」に行ってきました。
どんな行列ができているのか、果たして何時間待てば
ご尊顔を拝せられるのか、とおそるおそる九国博へ。
エスカレーターをのぼると、案の定すごい行列が・・・ん?
どうも様子が違うと思ったそれは、阿修羅フィギュアを求める
人の列。300人以上は居そうです。うわ〜。


もちろん僕も、フィギュア買う気満々。
限定販売なもんで、こりゃ売り切れたらいかんと、
先にこちらに並ぶことに。


待てども待てども進まない行列。
1人1個フィギュアを売るのに、なぜこんなに待たせる!


職員さんは時折、
「ただいま1時間半待ちで〜す」
「いまこの列に並んでおられる人については、
確実に購入できま〜す」と叫んでいます。


炎天下、「半七捕物帳」の文庫を読みながら、
本当に2時間近く並んでやっと自分の番が。
そこで目にしたのは、2個のレジに4〜5人の売り子さん。
この行列を捌くには、あまりにも少なすぎるデショ!


ふらふらになりながらも、
まあ今日は初日だし、こんなもんかと思いつつ中へ。
こちらは、拍子抜けするほどあっさりと入ることができました。


それほど歩かないうちに見えてきました阿修羅像!
宝物殿のガラスケースじゃない、生の迫力です。
ライトアップのしかたもよくて、暗闇に浮かび上がってくるよう。


1周、2周、ゆっくり周りを歩きました。
背中を生で見るのは初めて。


正面の顔と下唇を噛みしめる向かって左側の顔は
印象深くて、もう一つの、向かって右側の顔は
これまで、あまりどうという印象は持っていませんでした。
ところが今回、顔を見ながらぐるりと歩いていると、この顔と
目が合い、思わずどきり。
「おい」って呼びかけられたような心持ちになり、
立ち止まってしまいました。
怒られているような、諭されているような、
許されているような、不思議な心持ちになり、
ずいぶん長いことこの顔、表情を眺めていました。
これが、今回の意外な発見でした。


ほかに来ていたのが
乾闥婆緊那羅迦楼羅、沙羯羅。
特にお気に入りの、
頭をかじられているのに「むふー」とやさしく
がまんしているような乾闥婆が来ていたのには思わずにやり。
初めて見る背中の甲冑には、精密な模様が
しっかりと残っていました。


康慶作の四天王は、迫力ある上部よりも
すごい顔で踏まれている邪鬼を間近で見て満足。


帰り、先ほどのフィギュア販売所を通りかかると、
誰も並んでいません。ガランとしていました。
これは売り切れたな、早く買っていてよかったと
思っている僕に向かって、職員さんが
「フィギュア売り場はこちらで〜す」
・・・


・・



!!


な、ならび損・・・
オレの2時間を返せ〜!!


でも、フィギュアはなかなかの出来で、
たいへん満足でした。ふっふっふ。


最近買ったCD

Fleet Foxes + Sun Giant EP(フリート・フォクシーズ + サン・ジャイアントEP)

Fleet Foxes + Sun Giant EP(フリート・フォクシーズ + サン・ジャイアントEP)