ピアノと落語、の巻

さてさて、三連休も終わりです。
ワタクシはっつーと、昨日はニコライ・トカレフ
ピアノリサイタル(@アクロス福岡)、
今日は立川談春25周年記念独演会(@福岡国際会議場)へと
行っておりました。


トカレフ
この鉄砲みたいな名前のピアニスト、
見るのは何年ぶりでしょう。
前に見た時は、
そのあまりの超絶技巧に思わず観客が
曲の終わりじゃないところで拍手しちゃって、
座ったまま開いた右手をこちらへ向けて
黙らせるっつー、ちょっと神経細やかなところを
見せておったのですが、
なんか今回は雰囲気が違います。
ちょっと広くなった額とヒゲでワイルドさを醸し出しています。
演奏も、打鍵の強さとスピードは増し、
さらに柔らかいところはふうわりと、
いい意味で気持ちが図太くなったような心持ちがします。
「月の光」は美しかったし、
くるみ割り人形」の変奏曲は力強かった。
う〜む、よしよし。う〜む。


で、今日は談春さん。
前座で出てきたのは弟子のこはるさん。
前に行った生志さんのときも前座はこの人でした。
かわいらしい(といっちゃ失礼か)、
少年みたいな女の人です。
今日は金明竹
言葉言葉が切れてて、まくしたてる感じが
聞いてて気持ちいい。
田中真弓さんみたいな声なんで、
威勢のいい少年が出てくる噺なんか
きっとぴったりくると思います。


談春さんは、二月以来。
前回もまくらで話した、警察と親戚が揃って
被害者を取り違えた話から始まって、
「ワタシは福岡県警の大ファンなんです」ってところから
三方一両損」へ。
大岡様を「名奉行」から「ちょっとおっちょこちょいの人」へと
解釈を変えての一席。
そのまま、こんどは五代目円楽師匠(前の笑点の司会)と
前の小さん師匠(五代目)の豪快なエピソードを披露。
談春さんに「孫(花緑さん)の友達になってやってくれ」と
頼んじゃったりしています。おちゃめな人間国宝です。
休憩を挟んで、最後は「紺屋高尾」。
とことんしんみりと聞かせました。


いやはや、よくもまぁ
あっちこっちへと見て回ったここ一週間でございました。