ギリギリセーフで間に合った、の巻

今日は今日とて福岡市博物館へ。
三井寺展をやっておるのです。
http://museum.city.fukuoka.jp/jf/2009/mii/index.html
三井寺天台密教のお寺。かっこいい仏が期待できます。
と、わくわくしながら中に入ったら、
そりゃもういらっしゃるいらっしゃる。
頭がとがった智証大師の座像をはじめ、
不動明王多めで、十一面、蔵王権現・・・。
そしていよいよの黄不動尊。マ・マッチョ・・・。
かっこいい〜! 腕の筋肉がびしっと盛り上がり、いまにも
剣をふりあげそう。
そしてその奥には如意輪観音が。わたし、如意輪好きなのです。
美しい腕に見とれてしまいました(←ちょっとアブない!?)


あまりに気合い入れて見て回ったため、遅刻寸前、
入ったとたんに開演ブザーが鳴り響いた立川志の輔独演会。
エルガーラホールです。


前座さんが2人登場の後、よっ、待ってました志の輔さん。
つい昼頃(開演は14時)到着したということで、
何を話そうか、とえらい探り探りの枕が続きます。
小咄をタンタンターンとたたみかけるところ、
一つの小咄を言った後の表情、そして手の仕草が、
もう談志師匠と同じ!
体のちょっと左側で、手のひらを下に向けて
押さえるような所作とか。
師弟関係ってのはすごいな〜、と妙なところで感心。


最初にやったのは「親の顔」。志の輔師匠作の新作爆笑噺です。
いや〜、笑った笑った。
中入り挟んで「八五郎出世」。ガラは悪いが親思い、母思いの八五郎の話。
前半は「わはは」で、後半は「じ〜ん」。
と、別の人で聞いたとき、八五郎
(たぶん侍として召し抱えられて)出世する、ってことだったけど
志の輔師匠のは侍に召し抱えられるのを断ります。
「自分は、これだけは自慢できる腕をもつ大工として生きていくんだ」
「母親が本当に楽しく生きていけるのは、仲間がたくさんいる長屋なんだ」
自分たちの生き方をしっかり見つめる男、ここにあり。


と、落語はたいへん楽しんだ訳ですが、
隣に座ったお方がとても気になるお方で、
前座さんからずっと、落語が始まる度に「つる」「金明竹」と、
オレは知ってるぜ、とばかりにタイトルをつぶやきます。
「落語イントロドンかよ!」(ⓒ高田文夫氏)と心の中でツッこむも、
イスはガタガタゆらして笑うわ、チャックは半分開いてるわで
もう気になって仕方ありませんでした。


さて、次に狙う落語会は、笑志師匠と昇太師匠の2人会。
さらには、なんと佐野元春さんがロゴスに来るッてんだから、
こりゃもう行かなきゃだわ。