奈良「奇跡の」2日目、の巻

ホテルの隣の喫茶店で朝食をとったあと、
唐招提寺へゴー。



初めて行ったときは修理中。
2回目行ったときは落慶法要の前日。
そして今回、3度目の唐招提寺にして、初めて本堂で仏とご対面。
本やテレビで見た限り、それほどグッとこなかった千手観音。


本物は・・・イイ!


かなりグッときた。思わず見とれるほど。
思ったよりあどけなく四角い顔、
うねうねと動き出しそうな約千本の手。
向かって右下方の髑髏も気になる!


ぼんやり歩いて薬師寺へ移動。
今回は写経に初挑戦。
墨をするのに失敗し、水が多すぎて薄くてにじむ。
そして、それをぶっとばすほど決定的に字がへたくそ。
こんな字で納経してすいません〜。


いったんホテルに帰り、
一緒に行っている奥さんは休憩。
自分はひとり大安寺へ。


ここで前フリ。
我々は福岡の田舎からの奈良旅行。
そして奥さんは大学時代を奈良で過ごした元奈良びとです。


さて、大安寺の収蔵庫で不空羂索観音楊柳観音を眺めていると、
ボランティアという女の子の学生さんが仏像の説明してくれました。
特に「大安寺の不空さんの合掌する手が隙間なく合わせられているのは、
多くの人を救おうという決意の表れ」など
けっこういろいろ詳しく思いを込めて話してくれて、
楽しくお話を伺ったのでした。
それで、せっかくだからと「僕、福岡から来てるんですけど…」と
話しかけたら、目をまん丸くするその女の子。


「実は私も!」


よくよく話を聞くと、地元が同じで、
しかも奥さんと同じ高校から同じ大学へ進んでいるのですよ!


こんな縁があるのだなぁ〜。
だけど、なんでここに奥さんが居ない!
こういうところが僕のふの悪さ(←これって方言?)


後から奥さんにこの話をすると、
そんな何年に一人もいないような
進路を進むその子に会いたかった〜とザンネンしきりの様子。


せめて名前くらい聞いておけばよかったなぁ。


奈良の地酒の試飲(有料)と販売が楽しめる
酒蔵ささやで日本酒を堪能。

そのご奥さんと合流して、この旅のメインである正倉院展へ。
今回主役を張るのは、螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)。
入っていきなりの展示。ぴかぴかや!
いつも思うんだけど、ここに飾ってある
あれやこれが新品だった時代があって、
手にとって使ったりしてた人がいたんだなぁ、と思うと
不思議な気持ちになります。


奈良まちのはずれの店で晩御飯を食べた帰りのタクシーで、
鹿の横断待ちをする。おぉ、奈良だな〜。